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建売住宅に網戸はついていない?費用相場や注意点を解説
2025年05月19日(月)

新築の建売住宅を購入したばかりのご家庭で、「あれ?窓に網戸がついていない……?」と驚かれる方は意外と多いものです。
特に子どものいるファミリー層や、初めてマイホームを購入した若い夫婦にとって、網戸がない状態は、虫の侵入への不安や夏の風通しの悪さなど、日々の快適さを大きく左右します。
しかし、建売住宅には網戸が標準装備されていないケースも少なくありません。
この記事では、購入後に後悔しないための情報を網羅的に解説します。ぜひ最後までお読みいただき、賢く網戸を選び、快適な住まいを整えてください。
目次
建売住宅に網戸はついていないことが多い?
建売住宅に網戸はついていないことが多いのでしょうか?ここでは、建売住宅の網戸について解説します。
網戸は「オプション扱い」が主流
建売住宅では、外観や間取り、設備などのコストパフォーマンスを優先するため、細かい設備は「標準」ではなく「オプション」として扱われることが多いです。
網戸もその一つで、建築コストを抑えるためにあえて省かれていることがあります。内見時に網戸がついていたとしても、実はモデルルーム仕様だった……というケースもあるため、契約前に必ず確認することが重要です。
メーカーや販売会社によって差がある
ただし、すべての建売住宅に網戸がついていないわけではありません。
施工会社によっては「すべて標準装備」「引き違い窓は標準装備」「浴室窓だけは網戸なし」など、ルールが異なります。
価格帯や地域によっても差があるため、事前に仕様書や見積書をチェックし、明記がなければ問い合わせましょう。
建売住宅の代表的な窓の種類
網戸の取り付けを検討するにあたり、まず知っておきたいのが住宅に使われている窓の種類です。
ここでは、建売住宅で使用される主な窓の種類を4つご紹介します。
引き違い窓(横にスライドする一般的な窓)
日本の住宅でもっとも多く使われているタイプ。開閉が簡単で、網戸をスライド式で取り付けることができるため、後付けでも比較的安価で対応可能です。
ただし、2枚または4枚ガラスの仕様により網戸のサイズや枚数が異なることがあります。
上げ下げ窓(縦にスライドする窓)
北米風のデザイン住宅で多く見られます。スッキリした外観が特徴ですが、網戸の取り付けにはやや工夫が必要です。
専用の固定式網戸やスプリングタイプを用いるケースが多く、汎用品が合わないこともあります。
滑り出し窓(外側に押し出して開くタイプ)
採光と換気を兼ね備えた設計で、トイレや洗面所などに使われることが多いです。
窓の外側に網戸を設置する必要があるため、DIYでは難易度が高めです。内側にロール網戸を設けるタイプもありますが、製品選びは慎重に行いましょう。
ルーバー窓(細長いガラス板を重ねて開閉するタイプ)
通風性は高いものの、防犯性の問題から近年は採用例が減少傾向にあります。網戸は内側に設置するタイプが多く、専用の枠が必要な場合も。
既製品の互換性が低いため、業者に取り付け依頼をするのが無難です。
網戸の設置方法と費用
網戸の取り付けには、専門業者に依頼する方法と、自分でホームセンターなどで購入し取り付けを行う方法の2通りがあります。
費用や手間、仕上がりに違いがあるため、それぞれの特徴を理解した上で選ぶと安心です。
業者に依頼する場合のメリット・デメリット、費用相場
◯メリット
寸法ミスがなく、窓の形状にぴったり合った網戸が設置できることが最大の利点です。また、滑り出し窓や上げ下げ窓など特殊形状の窓にも対応可能で、施工不良のリスクもありません。
◯デメリット
DIYに比べてコストが高くつきます。1枚あたりの相場は5,000〜15,000円前後。特殊窓やロール網戸になると1万円を超えることもあり、全窓を依頼すれば10万円以上かかる場合もあります。
◯費用相場
・一般的な引き違い窓:1枚5,000~8,000円
・上げ下げ窓・滑り出し窓:8,000~15,000円
・ロール網戸:1万円以上(工賃別)
自分で取り付ける場合のメリット・デメリット、費用相場
◯メリット
なんといっても費用を抑えられる点が魅力です。ホームセンターやネット通販で網戸キットを購入し、自分で設置すれば1枚2,000〜4,000円程度に収まります。DIY好きな人にとっては楽しい作業ともいえるでしょう。
◯デメリット
採寸ミスや設置不良により、網戸のズレや隙間が生じる可能性があります。とくに滑り出し窓やルーバー窓などは取り付けが難しく、専用金具や工具が必要なことも。最悪の場合、買い直しになることもあるため注意が必要です。
◯費用相場
・ホームセンターの網戸キット:2,000~4,000円程度
・ロール網戸(DIY用):6,000~10,000円程度
業者とDIY、どちらを選ぶべき?
網戸を取り付ける際、専門業者に依頼するか、ご自身でDIYに挑戦するか、迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは、どのような場合にどちらを選ぶのが適しているのか、判断のポイントを分かりやすく解説します。
状況によって適切な選択を
窓の種類や数、設置場所、時間と予算などによって、最適な方法は異なります。リビングの大型窓や頻繁に開け閉めする場所は、業者に依頼して確実に仕上げてもらうのがベターです。
一方、寝室やあまり使わない部屋の小窓などは、コストを抑える意味でDIYを検討する価値があります。
「部分的依頼+DIY」もあり
すべて業者に頼むと高額になるため、「リビングと浴室は業者、子ども部屋と納戸は自分で」など、場所ごとに分けて対応するハイブリッド型の選択もおすすめです。
最近ではDIYサポート動画やセット商品のクオリティも向上しており、初心者でも十分対応可能になっています。
その他の注意点・アドバイス
ここでは、網戸を取り付ける際の注意点とアドバイスを解説します。
網戸の素材・耐久性にも注意
網の素材にはグラスファイバー・ポリエステル・ステンレスなどがあり、それぞれ価格や耐久性が異なります。ペットがいる家庭では破れにくい「ペット用網戸」も選択肢に入れるとよいでしょう。
換気扇やレンジフードとの併用も考える
網戸だけでは十分な通風が得られない場合、排気設備やサーキュレーターとの併用で室内環境をより快適にできます。特に湿気がこもりがちな浴室や北側の部屋では工夫が必要です。
建売住宅を購入した際、網戸の有無はつい見落としがちなポイントですが、実際に暮らし始めてからその重要性を実感することが多い設備です。窓の種類や設置場所に応じて適切な対応をすることで、快適さは格段に向上します。
網戸の設置は、単に虫を防ぐだけでなく、「通風」「安全」「省エネ」にも貢献する大切な要素です。ぜひこの記事の情報を参考に、ご自身のライフスタイルに合った最適な選択をなさってください。
熊本の建売住宅なら九建ホームへ
網戸の有無に限らず、住宅購入では「実際に住む人の暮らしやすさ」を考えた住まいづくりが重要です。
熊本で建売住宅を検討しているなら、九建ホームがおすすめです。
九建ホームでは、モデルハウスの見学を通じて、間取りや設備の使い勝手を実際に体感することが可能。
細かな仕様やオプションについても丁寧に説明しますので、購入後の「想定外」を防ぐことができます。快適な住まいを手に入れる第一歩として、ぜひ一度足を運んでみてください。