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夫婦で住宅購入!共有名義と単独名義、それぞれのメリット・デメリットを解説
2025年02月17日(月)

夫婦で住宅を購入する際、大きな検討ポイントの一つが「名義をどうするか」です。
「夫婦二人でローンを組んで家を持ちたい」「収入に合わせてどちらか一方の名義にするべき?」と、迷う方も多いでしょう。
住宅の名義には、単独名義と共有名義の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
この記事では、単独名義と共有名義の違いや、それぞれの利点と注意点を詳しく解説します。
住宅購入は人生の一大イベントです。しっかり理解して、自分たちに最適な名義を選びましょう!
目次
住宅購入時の名義の種類とその違い
住宅購入時に選べる名義には、大きく分けて「単独名義」と「共有名義」の2種類があります。
単独名義とは?
単独名義とは、住宅の所有権を一人の名義人にすることを指します。
住宅ローンの契約者も基本的にその名義人となります。
夫婦のどちらか一方が収入を主体として住宅ローンを組み、その人が住宅の所有権を持つ形です。
共有名義とは?
共有名義とは、夫婦の双方が住宅の所有権を持つことを指します。
所有割合は所得の割合などで決めることができ、例えば「夫6:妻4」や「夫5:妻5」といった割合で登記されます。
また、住宅ローンをペアローンなどで組むことで、双方がローンを返済していく方法もあります。
単独名義のメリット
ここでは、夫婦で住宅購入する場合に単独名義にすることのメリットを解説します。
住宅ローン審査がスムーズ
夫婦のどちらかが高収入で信用力が高い場合、単独名義の方が住宅ローンの審査がスムーズに進み、より有利な条件で借りられる可能性があります。
売却・賃貸時の手続きが簡単
住宅購入時の契約や税務手続きが簡単になり、将来的な売却や相続の際にも手続きが容易です。
住宅ローン控除が一人分適用される
収入が高い方の名義にすることで、住宅ローン控除の恩恵を最大限に受けられる場合があります。
単独名義のデメリット
夫婦で住宅購入する場合に単独名義にすることのデメリットを解説します。
借入額が制限される可能性がある
夫婦合算の収入ではなく、一人の収入だけでローンを組むため、借入可能額が抑えられることがあります。
支払いを分担しても控除は利用できない
住宅ローン控除は名義人にのみ適用されるため、配偶者の収入がある場合でも、控除を活用できるのは一方のみになります。
相続時のトラブルリスクがある
夫婦間で住宅の所有権を巡るトラブルが発生する可能性があり、特に離婚時には住宅の処理が難しくなることもあります。
共有名義のメリット
夫婦で住宅購入する場合に共有名義にすることのメリットを解説します。
資金負担を分けられる
夫婦の収入を合算することで、借入可能額が増え、より希望に近い物件を購入できる可能性があります。
税制上の優遇措置がある
住宅ローン控除は持分割合に応じて双方に適用されるため、夫婦ともに税制優遇の恩恵を受けることができます。
財産としての安定性が向上する
夫婦で住宅の所有権を共有することで、財産として公平に扱うことができ、将来的な資産形成の面でもバランスが取れます。
共有名義のデメリット
一方で、夫婦共有名義にはデメリットも存在します。
売却や手続きが複雑になる
住宅購入時の契約や登記の手続きが単独名義よりも手間がかかり、ローン契約にも共有名義ならではの書類が追加で必要になります。
住宅ローンのリスクがある
収入に差がある夫婦の場合、支払い負担のバランスが崩れることがあり、ローンの返済計画に影響を与える可能性があります。
離婚時の財産分与が難しくなる
住宅を売却する際には両名義人の合意が必要であり、相続時にも財産分割の問題が発生しやすくなります。
どちらの名義が向いているか?
名義の選択は、夫婦の収入状況や将来の計画によって最適な方法が異なります。
単独名義が向いている人と共有名義が向いている人について、それぞれ詳しく解説します。
単独名義が向いている人
- 収入が安定しており、一人でローンを組める
- 住宅購入後の手続きをシンプルにしたい
- 相続や売却時の自由度を優先したい
共有名義が向いている人
- 夫婦二人で住宅購入費用を負担し合いたい
- 住宅ローン控除のメリットを最大限活用したい
- 万が一のときにお互いに支え合える体制を作りたい
住宅購入時の名義選択で失敗しないためのポイント
ここでは、住宅購入時の名義選択で失敗しないためのポイントを4つ紹介します。
長期的な視点で考える
収入状況や家族構成の変化を考慮して選択しましょう。
住宅ローンの条件をしっかり確認する
単独名義か共有名義かで条件や審査基準が異なることがあるため、複数の金融機関を比較しましょう。
税制や相続の影響を理解する
住宅ローン控除、相続税、贈与税などを考慮しましょう。
夫婦でしっかり話し合う
離婚時のリスクや、今後のライフプランも含めて共有しましょう。
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住宅の名義を単独にするか共有にするかは、夫婦の収入状況や将来のライフプランによって異なります。単独名義のシンプルさを取るのか、共有名義のメリットを生かすのか、それぞれの特徴を理解し、慎重に選ぶことが大切です。
「とりあえず共有にしよう」と安易に決めると、後々トラブルの原因になることもあります。住宅購入は一生に一度の大きな買い物です。しっかり話し合い、自分たちに合った最適な方法を選びましょう!